2007年03月20日

北枕と寝相

私は子どものころから

寝相が悪い。。。Sleep_1

目覚めた時、 

枕が足元に

あることもあり

ベットより布団の方が

安心して眠れます。

寝相について、睡眠学をはじめ

色々と研究が進められているようですが、

寝相が悪いことは、周りに寝ている者に

被害を及ぼすことさえなければ、

悪いことではないようです。

睡眠によるエネルギー保存説を除き

心身の回復を図ることへの一助となります。

さて、お経にも頭北面西右脇

(づほくめんさいうきょう)と

いう言葉が示されています。

頭を北に、顔を西にむけ右脇が

床に付いた姿勢を表しています。

まさにお釈迦様の涅槃絵に描かれたお姿。

ただし、この姿はお釈迦様が涅槃に入られた

後でなく、それよりも前にその姿勢に

なられたことに意味があります。

地軸の影響を考慮されたとする説もありますが

実際にその姿勢をとれば、すぐ体感できます。

心臓が上にくる為、呼吸がしやすく

圧迫感がありません。

しかもインドという熱い国で

エアコンが無い時代であればなおのこと。

頭寒足熱。 快適な姿勢なのです。

誰ですか?

「北枕は、縁起が悪い」などと

寂しいことを言っているお方は。。。。

仏教徒は、仏法というお宝をお説きくださった

お釈迦様をお敬いする心を示すため

ご遺体をお釈迦様涅槃の姿勢と同じくするのです。

生きているときなれば、なお結構なことです。

経典には寝姿の区別が示されたものもあり、

戒律でそれを定めている宗旨すらあります。

獅子臥(ししが) 右脇を下に(釈尊涅槃の姿)

貪欲臥(とんよくが) 左脇を下に

餓鬼臥(がきが) うつ伏せに

修羅臥(しゅらが) 仰向けに

Cimg0022_1私や家族の寝相に

尊さなどは、

微塵もかけらも無く。

お経に説かれている

世界からは、遠くかけ離れています。。。。

(右脇だけ自然体。)

posted by jsj at 18:30| Comment(1) | TrackBack(0) | よりどころ

2007年03月08日

お給仕の心得

明日からのCimg000191_2

永代経法要をひかえ

お寺が熱気を

帯びてきました。

報恩講法要に比べ、準備物は少ないものの

法要後の納壇がおわるまでは

予断を許しません。

先日の研修会でお教えいただいた

「お給仕の心得」 

出:誡時衆偈 作:第二十代廣如上人

木画の尊像 これを拝すること

  真の如くにせよ

一念の往生 これを信じること

  実の如くにせよ

報謝の称名 寤寐(ごび)に

  忘れることなかれ

三時の飯食 家族と共に 用うる

一時の仏飯 あに疎頼ならんや

吾が座を常に払う 如何に況んや 仏室をや

吾が衣を常に裁つ 如何に況んや 仏帳をや

香は須く 清浄なるべし

花をして 枯らしむることなく 

器をして穢しむるなかれ

更に師恩を重んじ 且つ世教に従え

家職を妨ぐる事無く 深くこれを思量せよ

燭は須く 明朗なるべし

つい流され、忘れがちになる心に

強く響いてくださるお言葉です。

Cimg0000276_1準備完了、

みなさまのご来院

楽しみに

お待ちしております。

posted by jsj at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | よりどころ

2007年02月16日

そうでした

Cimg1545_1仏教徒として

大切にしなくては

いけない日。

2月14日? 

いいえ

(といいつつ 子ども会の生徒に

 チョコを強請(ねだ)った私)

昨日15日は、

お釈迦様が涅槃に入られた日

(人としての命終の日)

 願わくは 花の下にて春死なん

  その如月の 望月の頃

と かの西行法師に歌わしめた

「涅槃会」でした。

さて、このブログやHPを立ち上げた

最大の理由は、平素縁遠くなりがちな

仏様のこころをたくさんのお方に

触れていただき、共に味わおうと

思ったからなのです。

「道を求めるのは命がけ」と

言っている本人が生活に

追われながされっぱなしですから

えらそうなことは申せません。

(お恥ずかしい。。。)

だからこそ

先師が出遇い、慶ばれた道を尋ね、

拠り所は、何か?

どこに立っているのか?

どこへ向かっているのか。?

ということを確認しながら歩んでいく

必要があるように思いました。

(汗)

posted by jsj at 20:39| Comment(1) | TrackBack(0) | よりどころ